晩餐会の夢

真夜中の賓客

まったく…、陛下にも困ったものだ。こんな夜更けに晩餐など。

ああ、もう休んでいたか。
お前はこの城に上がって日も浅くて慣れないだろうが、夜中でも昼間と同じようにお仕え申し上げることがあるのだ。

呼び立てたのは陛下のご用なのだよ。暗くて悪いが、庭の薔薇を切ってきておくれ。今宵のお客様はたいそう薔薇がお好きらしいから。
このランプを持っていくといい。

さて…

ふむ。この花瓶がよかろう。如何にも貴婦人好みのしつらえだ。