真夜中の賓客

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陛下が料理をお気に召しておられないのでは?と申すのか。 案ずるな。そなたの腕は我が国で右に出る者はおらぬ。それゆえ、陛下の料理人に推挙されたのだ。その味は私が保証しよう。 えっ? いつも料理に手をつけた形跡がない、と? まさか、そのようなこと、あるはずがなかろう。 勘違いではないのかね。 まだ、何かあるのか? 申してみよ。 な…、何を! 黙りなさい!お客様はちゃんとお見えになっておられる! あ… すまぬ。大きい声を出した。
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