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「つぼみ、おはよう!
登校中で気付かなかった!
ごめんね! もう学校に着きそう?」
やっぱり……登校中だったんだ……
予想はついていたことなのに
私は何故か、妙に安心してレスを返す……
「ユータ、おはよう!
私こそ気付かなくてごめんね!
もうじき着くよ! あとでね!」
そう……私の出来事も、大変な事件だったけど
ユータも……マーヴェラスだって大変な事になってたんだ……
あまりに自分に起きた
事の重大さに埋もれていたけど……
ユータはもうじき……
プロのミュージシャンに……なるんだよね……?
そう……私にはユータがいる……
自分の事より……
ユータの事……応援しなくちゃ……!
きっとアツシだって……
私の平凡さにそのうち気付いて……
今回のことだって……
考え直してくれるよ……きっと……!
私は自分の彼氏の……
私にとって大切な人の夢を想う事で……
自分に降りかかった重圧を
必死になってかき消そうとしていた……
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