プロローグ

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もうやめて… 私は悪くない…何もしてないよ… 神様は私が何したっていうのさ… 目の前の男が嫌がる少女に品の悪い笑みを浮かべる いやっ! ヤメテ ヤメロヤメロヤメロ どんなに叫んでも助けは来ない 目の前の男にいやらしく身体を触らされる 暴れれば暴れるほど殴られる 身体はボロボロだった 彼女は全裸で鎖に釣らされている 仮面を被った男がジロジロみる そして殴られる 彼女は叫ぶ ヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロ 神様はドウシテ… 神様ナンカイラナイ 彼女の瞳には絶望…闇…そして憎しみ 彼女は思った 人間は汚い…そして愚かだ…自分勝手で嘘つきで… そして彼女は等々力が尽きた 男はなんも動かない子供に飽きたのかそのまま路上に彼女を捨てた 瀕死状態の彼女を彼ーー恵が見つけた この3ヶ月必死に探した彼女は瀕死状態だったことに顔を青くする 彼女は一命を取り留めるが恵が見たのは 笑顔を失い目には絶望と闇に包まれた人形状態の少女だった
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