146人が本棚に入れています
本棚に追加
帝国軍第3特殊部隊
隊長ロイズ・アグール
メサ・レイス
フェア・ユーナス
特殊部隊の中で最も問題を起こす部隊だった
「マサト、ロイズに思念を送れ」
キラに言われ、マサトが思念を送ると
「ふあぁ~すいません」
ロイズが転送して来て言った
「帝都が崩壊しても良いなら寝てて良いぜロイズ」
「ああ?ヒロシはどうしたよ、総隊長が居ないなんて示しつかねぇだろう」
「俺なら居るぞ」
ロイズが振り返るとヒロシが壁に凭れ腕組みをしていた
「さっきから聞いてりゃ調子に乗りやがって、お前らは帝都領土全域に配置されてる特殊部隊なんだぞ、第3部隊は例外だがな」
「あらぁ、総隊長?それは随分ですわ、私達だって戦闘してますのよ」
フェアが髪を撫でて言う
「戦闘っつても、ゴミ掃除だけどな」
メサが鼻で笑って言った
「メサ、不満か?治安確保も立派な任務だ」
キラが言うと、メサはキラを睨み付けた
「俺のお袋を捨てたくせに偉そうに言うなよ長官」
「捨てたなんて紛らわしい事言うな、お前の母親は「見殺しにしたくせに」
「メサ……」
キラはメサから眼を逸らした
「ガキ」
「ああ!悪かったなガキで!」
メサがヒロシに怒鳴ると
「俺達は親ってモノを知らねぇんだけどなメサ」
シンヤの低い声がした
特殊部隊には親を知らない者達が多い、いずれも戦闘孤児等で能力の高い子供達が集められた部隊なのだ
「何の為に集まった、てめぇらの身の上話をする為じゃねぇぞ、アルクシエルの情報を集めろ、どんな小さな情報でも良い徹底的に追い詰める」
ヒロシが言うと、リョウがモニターに映像を出した
「ムーランと近隣の国を調べる必要があります、後カジャもです」
ミーティングは夜中まで行われた
「疲れた~」
タカシが突っ伏し言う
「タカシ、ここで寝ないでよ」
ユリがコーヒーを置いて言った
本部所属の特殊部隊は食堂に来ていた
「ロイズ達また問題起こすんじゃねぇか?」
マサトがサンドイッチを口にしながら言う
「能力が高い分扱いにくいな」
クレハは夜中に関わらず、厚切りステーキを頬張っていた
「クレハもたれねぇ?」
「全然」
シンヤの問にクレハはサラッと応えた
「見てるこっちがもたれそう」
サトシが苦笑いして言った
最初のコメントを投稿しよう!