第三章 『祇園に響く鐘の音は』

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「ありがとうございます」 そっと、座り心地の良さそうなソファーに腰を下ろすと、ホームズさんがすぐ隣に座った。 思ったより距離が近くて、ドキッとしてしまう。 カップを手にカフェオレを飲みながら、視線の先にある八坂の塔を眺めた。 「……こうしてライトアップされた感じも素敵ですけど、夕方とかも良さそうですね」 「ええ、オレンジに光る空の中にある八坂の塔の景色も、それは素晴らしいですよ。 今度は夕方にも来てください」 「……はい」 コクリと頷く。
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