第1章

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日曜日…だらだらゆっくり朝寝坊するけど、今日はマンションの空き部屋を見に行かなきゃいけないから普通起きる時間より30分遅く朝食を食べている。 朝食はお母さんの気分次第で→ご飯に味噌汁と焼き魚だったり、パンにハムエッグにサラダだったりする。今日はトーストしたきつね色のパンにマーガリンとイチゴジャムを塗る。 『美和~,9:30にはマンション行くからそのつもりで支度してね~』 洗った洗濯物が入ったかごを持ちリビングを抜けながら私に言う。お母さんはもう支度して出られるような服装で…バタバタ家事をしている。パートの仕事は今日は休みを取ったみたい。 『はーい』 パンを食べながら牛乳を飲んでから返事をする私。 ロンTにジーンズというラフな服装に着替え1階に降りると、お母さんがテレビを見ながら待っていた。 『9時ね、早くても行こうか』 『うん』 マンションの外観は白くドアや窓枠は濃い茶色、駐車場は車が楽々駐車場出来るくらい余裕があり2台停まってて1台は自転車がある。マンション・駐車場は柵で外側との境目が付けてある。 『宝くじ…でマンションかぁ。お父さんも思いきったもんだね』 『子供みたいなとこあるから嘘かと思ってたら本当に買っちゃったのよ』 『でも、会社では部長だっけ?』 『そうよ、吉井部長』 そんな話をしながら空き部屋の鍵を開けるお母さん、中に入り私もそれに続いた。 外観を見れば予測は出来た内装。白の壁紙に明るめの茶色のフローリング・1人用に作られた台所・足がのばせるくらいのバスタブがある風呂場・洗濯機スペース・洋式トイレ。 うっすらと埃があるフローリングを拭いて、風呂場・台所・トイレに汚れがないかチェックするお母さん。 『ハウスクリーニングしてもらうんだから良いんじゃないの?』 『そうは言ってもね、これくらいはやらなきゃ』 そんなチェックも終わり部屋を出て鍵を閉める。
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