第1章

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ハウスクリーニングをしてから、1週間後の日曜日に新しい住人が引っ越してきた。 昼過ぎにドコデモ引っ越し運輸の2㌧トラックがバックで駐車した。慣れている、実に慣れているそんな運転さばきだった。 ドコデモ引っ越し運輸の方々は2人でテキパキと荷物を2階に上げていく。 吉井一家と住人ら、そして昼前に着いた新住人になる男性が…絶賛するように見ていた。 『終わりました。こちらにサインを』 2時間で作業を終えて伝票にサインを頼むドコデモ引っ越し運輸の社員さん。 『ありがとうございました』 そう言ってサラサラとサインをし印鑑を押す新しい住人さん。 『料金は1ヶ月後に引き落としになりますから』 と深々と頭を下げトラックに乗り国道に出るとスピードをあげて会社に戻ってくトラックを見送った。 『菊地です。お世話になります』 メガネをかけたサラサラの髪が似合うこの方の入居で深く住人らと関わる事になろうとはこの時知るよしもなかった―――。 数日後土曜日の昼過ぎ…私の部屋にいたミロが窓からマンションの方を見て、すぐさま窓からかけて行った! 『あーっ!ミロ~!』 私はミロの行く方向を見てすぐさま家を飛び出した! 美和の高校生活が変わるとも知らずに…ー。
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