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なんでミロが!←っていう疑問は聞くまでもなかった!私とミロが部屋にいて、暑いから窓を開けた時から…どこからかかつおぶしの匂いがしてて。クッションの上で寝ていたミロは5分も経つと耳を窓際にたてて目を開け獲物を狙うハンターのごとく目をきらめかせ…窓際からマンションへ走って行ったのだろう。
窓を開けた後からミロがソワソワしてたのはかつおぶしの良い匂いからだったんだと今なら思う。
って回想してる場合ではないっ(焦)
チャイムを鳴らし1歩下がって待つ。『はいはい』って中から声が聞こえドアが開くと…かつおぶしの良い匂いがただよってきた。
『こんにちは、確か吉井さんの…大家さんの…ご家族の』
『娘ですっ、それより窓にしがみついてる猫をこっちに渡してほしいんですが』『猫?あぁ~そういえば』
今気が付きましたっ!、とばかりに苦笑いし頭をかきテヘッならぬポーズをしいそいそと…っていうか、きまり悪そうに窓際に近づき窓を開ける。抱っこするまでもなくミロは室内を私に向かって走って…走って…
走って…来ないじゃない(泣)!
途中でピタッと止まりにゃ~っと鳴き声をだしたかと思うと、したり顔で台所の鍋に向かって背伸びした。“猫ってあんなに伸びるんだ!”って、違うっしょっ(焦)
『ミロ、迎えにきたんだから』
一瞬振り向くが…ドヤ顔じゃん(~_~;)
見つけました!かつおぶしって感じのドヤ顔ってやめてくんない?はぁ~。
バタバタ走っていたから何事かと他の住人も階段から上がってきた。ミロっ早くぅ~帰ろうよ~(焦)
『あらぁ~大家さんの…』松本さんに…
『この間の』
藤永さんに…
『美和ちゃん』
お母さんの仕事先の佐々木さん…
住人勢揃いだしぃ~(焦)
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