《第2章》

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次の日の日曜日昼前から、またもや、かつおぶしの匂いがした。ミロは?リビング・風呂場・トイレ・お母さん達の部屋・客間2つ…探したけどいない。 諦めて部屋に戻ると少しだけ開けてた窓から抜けて出たのか…窓の開き具合が広くなってる。ミロ~…まさか!? 夕方…佐々木さんがミロを抱っこして私の家に来た。かつおぶしを食べさせてもらったのか口の周りを舐めるミロ。やっぱり~… 『猫ちゃんがまた窓から来たのよ(笑)かつおぶしをもらってね美味しそうに食べてたわ(笑)』 『佐々木さんの部屋に?すみません』 『私の部屋じゃないわよ、菊地さん』 へっ?佐々木さんってそんな感じじゃないけど?顔に出るのか私の疑問に答える佐々木さん。 『昨日あれから、みんなでうどんをごちそうになったのよ。で、明日もどうぞ…って事でみんなで菊地さん宅に行ってね』 『あー、そういう訳で~』『そうよ、美和ちゃんも昨日食べれば良かったのに…遠慮すると損よ』 洗濯物取り込まなきゃ…と佐々木さんはミロを私に渡したからっと、帰っていった。 ますますわからない。 『菊地さんって?』 『昨日聞いたじゃないか』『そうじゃなくて、うどんを昼間から住人に→ごちそうしてるらしいって聞いて』 『聞いた話では、うどん好きらしいぞ』 『うどん好きって(^_^;)』『良いじゃないか。美和もごちそうになれば』 夕食時に聞いてみたけど要するに…菊地さんは…菊地さんは? うどん好きらしい… けど、かつおぶしの匂いがする度にミロがマンションに行っては…迎えに行かざるをえないじゃない。 そう度々、佐々木さんに抱っこされて来てもらう訳にはいかないしぃ。 けど何が気にいらなくてマンションに行きたくない訳? 松本さん?
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