《第2章》

9/10

13人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
次の日…気にし過ぎで1日が長い長い時間に思えた。けど放課後が一番嫌だ! 目だちめ女子が私の机の前に来て『塾に遅れそうなの』とみえすいた嘘をついて…私が答える前に『女子トイレね~』と言い髪をかきあげながら教室を出る。 女子トイレを掃除中の私。 漫研の顧問の先生が職員室のごみを捨てて職員室に戻る途中、目だちめ女子を校庭の隅で見かけた。 『塾に遅れそうなの…って便利屋さんでもわかるわよ、みえすいた嘘だって』 『最近のイジメに比べたら掃除当番を代わるくらいなんでもないよね~』 『そうそう、最近のイジメって悪質じゃん。それに比べて掃除だけしてりゃ良いんだから』 『あたし達って優しいよね~』 『便利屋が、吉井が先生にチクったらどーすんの?あり得るよ』 『ん~、その時にはその時に。あたしらは彼とデートする放課後さえ確保出来れば良んだから(笑)便利屋が言わなければそれ以上の事はしないしね』 先生は呼び停めようとしつつ…足を止めた… 【その時にはその時】っていう言葉が引っ掛かり足がすすまなかった。 私の知らない場所でこんな会話がされていたと…私は卒業間近で聞く事になる。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加