第1章

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掃除なんて…中学までは家でもあまりやらなかったのに慣れてくると中学の3年で少しは掃除らしく終えるくらいにはなってる。 高校になり【掃除らしく→掃除が手速く出来る】くらいになっていった。 嬉しくない…掃除なんて。嬉しくない…便利屋さんなんて。 けど断れきれない私がいる(泣)…。 履いて洗剤できれいにし…仕上げに全体を拭いて終わる…女子トイレ1室30分ってくらいかな。 手を備え付けハンドソープで洗い、腕まくりしてたブラウスの袖をなおし教室へ向かいカバンを持って部活へと急ぐ。 『すみません、遅れて』 息をきらしながら漫研の部室のドアを開け先輩や部員へ平謝りの私。 『良いよ良いよ。ユルイ部活だから』 そう言って描いてた用紙から顔をあげる3年の荒井先輩。けど同情するような顔をしてこう言った。 『今日も掃除当番じゃないでしょ…頼まれやすい人っているけど…頼む人もどうかしてるよ』 『そうですね』 私はそう言うしかなかった…。
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