さくらとの出会い

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涼は 地元を満喫する為 ライブの2日前に 栃木県に戻り 日光で温泉に浸かり 実家に帰った。   実家では 同級生が 涼の帰りを待っていた。   「涼 お帰り。」   「お前 すげー人気だな。」   「達也 裕介 ただいま。 久し振りだな。」   「少しは ゆっくり出来るんだろ?」   「明日 リハーサルで 明後日 ライブだから ゆっくりとしてられないんだ。」   「そっかぁ…じゃあ 今夜は 宴会だな。」   達也と裕介は 中学からの友達で 当時は 3人で ヤンチャな事ばかりしていた。   3人は 朝まで騒ぎ 達也と裕介が帰ると 一眠りして 夕方 リハーサルの為 会場入りして 夜は 宇都宮駅前の ホテルに泊まった。   次の日 涼は 昔を懐かしむように 街を歩いた。   「あれ?チケットが無い…どうしよう…」   駅前のロータリーで 1人の女の子が 悲しげな顔で バックの中身を出していた。
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