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私の親が苦しいという思いはついエスカレートしてしまいがちだ。
話を元に戻さなければならない。
結婚という、弟の一生にも関わることもまた耳にしてしまって、
私たちはさらに追い詰められるのを感じていた。
同席した父も母も今は神妙である。
弟のひと言ひと言を黙って聞いている。
先ほどの父や母とは様子が打って変わっていた。
もしかしたら、帰りの弟が運転する車の中で
どんな話だったかをしてきたのかもしれない。
それが私にはやけにぐっときたのだった。
もうどこにも逃げ場はないのかもしれない。
私たちはもう逃げようがないのではないだろうか。
そんなことが脳裏をよぎる・・・
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