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夫は言葉にせずとも私の迷いと苦しみを
十分過ぎるほど理解してくれていたのだった。
彩子は口では「お金を出したくない」と言っている。
だけど、それは本心ではないはずである。
また、それは自分に遠慮してそう言っていることでもあるのだろう、
そう考えていることが伝わってくる。
夫が夜、布団に入る前にこう言った。
「俺らがお金を出すことで、お前が以前みたいに
大下家のみんなと仲良くなれるなら、俺はそれでいいよ」
って・・・。
これが夫の気持ちの全てだった。
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