さらなる追い打ち

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夫のこのひと言は心に沁みた。 これ以上の言葉はない。 ありがたかった。 実は私に夫がそう思っているのと同じような そんな淡い期待と言えば聞こえはいいが、 ずるい考えもないわけではなかったのだ。 「もしかしたら、これをきっかけに 元に戻れるのかな?」 そんなことが頭を過ぎることがあるのであった。 だけど、そんなことは一瞬である。 自分にそんなムシのいい考えで決めることではない、 むしろそんな私の思いは判断を狂わせて しまうことがあるこも四十手前まで生きてきた私には ちゃんと考えを及ばすことが出来るのであった。 孤立して生きてきたことは負ばかりを生み出してきた わけでもなかったのかもしれない・・・
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