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親は今現在でも、妹に少しでもお金をやりたいと
思っている。
弟にも少しでもお金を渡してやりたいと
思っている。
それは、これからどれだけ年月が経ようとも変わらないことだろう。
それは私の勘違いでも思い過ごしでもなく
これまでの親の言動からは容易に想像できることなのである。
これがまた私には虚しくてしようがない。
これから親はさらに歳を重ねていく。
働き続けるのは相当にしんどいはずである。
だけど、親は、それは母親の方なのだが、
少しでも妹と弟にお金をやりたいがために
クタクタになっている身体にムチ打って
今日も仕事に出掛けているのだ。
私はそんな母親の様子を見て、
しんどそうであることには心が痛むのだけれど、
母親のその心情にはどうしても
違和感を覚えるどころか
呆れもしたり、
また、怒りさえ時に湧いてくることだって
あるのであった。
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