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痛み分けだなんて
そう言われ続けた人生だった
妥協と妥協の交錯する日々を思う
私も一つ歳を取ってゆくんだ
針の穴に通すくらいの祈り
小さい私にはそれくらいでいい
舗装されて消えた足跡だって
タイル張りに街が変わったって
目の前に広がる景色は
下り坂に差し掛かったせいで
そう気付いたのはすぐだった
頂というのは狭いことも知った
登り坂が見えなくなって
もう階段を降りるだけになった
最後の寝床でそう言って
最後の一息で降り切ろうと思う
残した葉は数枚だ
だから深紅に染めてから散らしたい
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