【薔薇色♂の】入学式【高校生活】

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Side村崎翔真 「キャー翔真様ー!」 「今日もカッコいいです!」 「あーうん、ありがとう。でも俺静かなとこが好きだから静かにしててくれない?」 そう言えばあっという間に静かになる男子達。それを見て吐きそうになった溜息を飲み込んだ。 俺は村崎翔真。中二ん時に親の都合でこの皇学園に転入してきた外部生だ。最初はわくわくしていた。新たな生活に期待していた。 何故なら俺は腐男子だから。 生BL!しかも王道BL学園な皇学園!期待しない訳がなかった。あちこちでラブラブちゅっちゅしてるイケメンやかわい子ちゃんを激写してむ腐腐な中学高校生活が送れると信じて疑わなかった。 この時の俺は本当に甘かった。チョコレートパフェに砂糖と蜂蜜をたっぷりかけたくらいに甘かった。 確かににゃんにゃんしてたよ。でもな、俺自分で言うのもあれだけどそこそこイケメンじゃん?出来ちゃったんだよ…俺の親衛隊。 いや、チワワが可愛いことしてくれるのはいいんだ、むしろもっとやれってなる。だけど俺はノーマルだ。チワワがいくら可愛かろうが股にスカイツリーがくっついていると思うと彼女代わりには出来やしない。おまけに何気にガチムチも混ざっているという。一万歩譲って攻めるのはよしとしよう。だがな、受けは絶対嫌だ!腐男子受けは勿論好きだが当事者だなんて真っ平御免だね! 小六まで空手習っていてよかった。習っていなかったら掘られていたところだ。すまない腐男子受けの皆…嫌がってるところも美味しいだなんて思って…こんなに大変だったんだな…。
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