第二十章 復讐心

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ゴロ……ゴロゴロ…………。 「ごめん……皆、ごめんな」 ゴロゴロ……ゴロゴロ……。 「逃げちゃって……俺だけ逃げちゃって……」 重い物を、ゆっくりと転がす音がする。 「やるから……もう逃げないから……」 ガラガラと扉を開き、人影が独り言を呟く。 「大丈夫……皆が見つけてくれたおかげで、あいつの弱点はわかってるから……」 傷だらけの体で、作業を続ける。 「連れてくよ。あの怪物を、皆の所まで……」
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