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「え?」
奈々が、少し驚いたような顔で亜矢を見る。
「ねぇ、ちょっと待って……」
「え?」
奈々が瞳を細くする。
「……化け物って、何?」
「何、……って?」
「別に誘導も何もしていなかったのに、あっさり吐いちゃったわね杉並」
「え?」
「…………あんた、まだあの化け物の事『知らない設定』の筈よ? 確かに私達はあの化け物に襲われて3号館から逃げ出してきた。けど、その前に3号館を出て行ったあんた達三人は、あの化け物の事を知らない筈」
「……………」
「ねぇ、どうしてあなた、この島に化け物がいるだなんて思ったの?」
「……………………」
亜矢が無表情で奈々の事を見つめる。
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