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えーっと、突然ですが僕、今トラックにひかれて死にそうです。
僕にはトラックを避けるなんて常識外れた身体能力はないんで、大人しく死にますかね。
「さよなら」
僕は不敵に笑い、目を閉じた。
そしてその数秒後、激しい衝撃を一瞬感じ、僕の意識は途切れた。
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「………どこかな、ここは」
さっき、家の近くの交差点でトラックに轢かれた筈だったんだけど………今は白を基調とした部屋のベットで寝てるじゃないか。
何故?さっきのが夢だったのかな?いや、感覚や視界がリアルだしそれはないだろう…………つまり僕は死んだ、ここは死後の世界?死んでも記憶とか残ってるのか、取り敢えず起きよう。
起きると、部屋の奥に座っている男性が書類作業をしてるのが見えた。
「おや、起きたかい?……ふむ、意識ははっきりしてるようだね」
男性は起きた僕を見て、にこにこ話しかけてくる。
「えぇ……すいませんが、今僕がどう言った状況におかれてるのか説明してくれませんかね?」
僕はさっき死んだはずだ、だが今の状況は目覚めたら見知らぬが前にいて、見知らぬ部屋のソファーで寝てた。おかしな話だね、死んだのに攫われたのかな。
「あぁ……そうだね、先ずはわかってると思うが君は轢かれて死んでいるよ。そしてここは君達でいう死後の世界じゃない、神界と呼ばれる神と呼ばれる種族と神に最も近い種族の、天使が共に住まう世界だよ」
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