事件

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2人はすぐさま行動を開始する。 すれ違い様、思い出したようにつぶやいた桜城かなでの言葉に、 沙樹は衝撃を受ける───。 「──日曜日、私は新種と思しき鬼を追っていた。」 「え・・」 「結果、確かなことはわからなかったが、 それがもし覚醒している段階にあったとしたら───・・」 一瞬何が言いたいのかわからなかったが、 彼女は少しずつ言葉をつなげる。 「やつらは誕生の瞬間を待っている─── ・・───おそらく鬼の姫のな」 沙樹の鼓動が早くなる。
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