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校内に再び途切れ途切れに『音』が響き始め、
沙樹はその『音』の方角へ走り出す。
(どうか勘違いであってくれ・・!)
不可解なことはあった。
それに沙樹の右手の治りが異様に早かったことも───。
教室に戻ると、『彼女』はすでにいなかった。
ふと、屋上へ続く階段近くに気配を感じ、
足を急がせる。
一気に階段をかけ上がると、
屋上の扉を思い切り開けた。
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