事件

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自分の教室へ駆け込むと、 既に登校していた桜城かなでを呼び出す。 事が事だ。 周りの反応など気にしていられなかった。 さきほどの事件を知らない教室の生徒たちは、 転入してきたばかりの美少女を迷いなく呼び出す沙樹に、 興味と冷やかしの目を向ける。 その中に沢岸あやなの姿もあったが、 彼女はなぜか沈痛な面持ちで沙樹を見ていた。 今は弁解する時間もない。 桜城かなでの腕を掴むと、 急いで血痕の途切れた場所へと向かった。
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