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沙樹の胸がざわつく。
「どういうことだ・・!?」
桜城かなでは一息おいて、
忌々しげに口を開いた。
「人間と鬼との婚姻だよ」
沙樹は息を呑む。
大村家の文献にあった通り、
代々異種間の交わりはタブーとされてきた。
それなのに。
「人間に近づきすぎたやつらは人間と交わることで、
新しい能力(ちから)を手に入れようとしている───。」
───じゃあ『新種』というのは───・・
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