†プロローグ†

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手先が冷たい。 汗も滲んでいる。 「……ごめんなさい」 過ごし慣れた部屋の中、ぎゅっと目を閉じ懺悔を口にする。 それは僕自身にであり、あの子へのものであり、そしてこれから殺す人たちへの謝罪でもあった。 でも、不器用すぎる僕にできるのは、情けないけれどこれが精一杯。 成し遂げないといけない。 全ては、解放された未来のために。 そのためなら、僕は――
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