只の前置き

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チートとは何だろうか? ファンタジー小説で言うチートとは、魔法等では太刀打ち出来ないような強過ぎる力や能力の事を指す。 対象の防御や硬度などを無視して必ず切る『絶対切断』だとか、生物でも伝説の武器でも能力でもなんでも創造できる『万物創造』等々…………。 更にチートの度合いが過ぎると、『概念そのもの』等の更に上へと進化する。 果ては魂の根源、存在自体から違う者、言うなれば『違物』に昇華してしまう。 この域に達すると、勝つ事も、引き分ける事も、最早戦おうとする事さえも諦めてしまう…………普通なら。 こういう存在に立ち向かうのは大きく分けて二つに別れる。 片方は自分の力量すら計れない馬鹿。 そしてもう片方は、同等の実力を持つ者。 前者は無謀な死を遂げ、後者は様々な事態になるだろう。 余分な話はここまでにしよう。 さて、これはそんな力を持つようになる者が主役の物語。 主人公は?勿論居る。 脇役は?困る程に居過ぎる。 一部からは害悪とされる勇者は?……残念ながら居たりする。 だが、はっきり断言させて頂こう。 コイツには、ちょっとしたチートじゃ勝てやしない、と。 ちょっとしたチートっていうのも乙なものだが…………。 では、開幕といこうか。 果ても無い強者の世界へ! え?お前は誰かって? そんなのはどうでもいい事だろう? お前達はこれからある物語を見るんだ、其処に私が登場する可能性はほぼ零だ。 いや……もしかしたら有り得るかもしれないな。 失敬、ほぼ零ではなくコイントスで裏が出る位だ。 まあ、あまり重要ではないからあまり気にしなくていい。 それでは改めて、本編へどうぞ――――――――――――――――
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