第18章

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お寿司を次から次へと頬張り、満悦至極に浸ってたのに、そこはかとなく嫌な予感がするのは気のせいだろうか。 「だって、好きなんだもん」 「知ってる。目がランランしてた」 「ちょっと。何その可愛げのない言い方。キラキラと言ってよ」 「いや、あれは間違いなく獲物を狙う肉食動物の目だった」 真剣な顔をしてキッパリと言い切った亮平。 んーと、殴ってもいいかな? 「失礼な!」 バシッと肩を叩くと、亮平は「いてっ」と言いながら、悪戯が成功した子供のような顔で笑った。 「で、どれが一番美味かった?」 「えっ? えっとねー、サーモンかな? うーん、海老も捨てがたい。いやいや、この散らし寿司も・・・・・・」 「クククク。んじゃ、オレはコレにするわ」 「ねぇ、ちょっと。それ、私が勧めたやつじゃないんだけど」 私に意見きいた意味ないよね? ムッとしながらも、よくよく見ると。 「・・・・・・あ、でも、それも美味しそう」 「アハハハハハハ!! お前、サッイコー」 軽口を叩き合いながら、亮平はビール、私はチューハイ片手に、美味しい料理に舌鼓を打つ。 うちの職場はそれほど飲み会があるわけではなく、退職者がいれば三月に送別会を開催するけど、今年は該当者がいなかったので、新年会以来の久しぶりの飲み会になる。 そのせいか、割とみんな飲むピッチが速く、どんどんテンションが上がっていく。
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