第18章

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次の週末。 いつものメンバーでお花見。 食べ物は女子が、飲み物は男子が準備した。 場所は、一週間前と同じ、あの公園。 「おーっ、オレの好物じゃん。誰よ、これ持ってきたの」 「ふふん。あ・た・し」 「未来ねえさん、さっすが。オレの好みを熟知してますなー」 「別に、ミッチーのために作ってきたワケじゃないし」 「未来って、意外と料理上手だよね~」 「……咲ちゃん、毒舌」 いつも通りの空気。落ち着く。 目いっぱい笑って、飲んで。 「あっ。プロジェクションマッピング、もうすぐ始まるって!」 「亮平と理央、先週みたんでしょ? どうだった?」 「おー。結構迫力あって、なかなか良かった。よな?」 突然、亮平に同意を求められ、内心焦りながらもニコリと笑って答えた。 「…うん。キレイだったよ。すっごく」 目の前に映し出されるプロジェクションマッピング。 一週間前と同じ映像をぼんやりと眺めながら、私は全く別のことを考えていた。 あの日、これを観てる時に―――― あの時の光景が、頭に焼き付いて離れない。 あれから何度、繰り返し思い出しただろう。 ―――あっちゃん。
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