第1章   妹への朗報

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妹にも伝えたところで、 早く父や母や弟にも 同じことを伝えなければならない。 待っているのは父や母や弟も同じだ。 生きた心地のしない時間の中で 今か今かと私の返事を待っていることだろう。 それがいい返事か悪い返事かは また別として、 それでも少しばかりでもいい返事を期待して、 とりあえずの私からの連絡を首を長くして待っているはずだ。 私は精一杯に短い時間の中で答えを出したつもりではあるけれど、 待つ側からすればそれは相当に長かったに違いない。 待つことはしんどいことである。 待つ方は忍耐がいるものである。 待たされることが好きな人も 待つことに慣れているという人も 少ないのではないだろうか。
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