旅立ち

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「お腹いっぱいだぁ」 「コーヒーでも煎れるわね あ……春美くんはピーチティーね」 春美のピーチティー好きはここでも 浸透しているらしい 実可子さんが立ち上がり食器を片づけだした 「私にもお手伝いさせて下さい」 あいた食器をお盆に乗せてキッチンに運ぶ 「あらいいのよ 疲れてるんだから のんびりしてて」 「いえ 実可子さんと話したくて ご迷惑じゃなければ手伝わせてください」 「うん ありがと じゃこれ持っていってくれる?」 リビングのソファーで話し込んでいる2人の前に カップを置いた私は再びシンクに戻った 「え!実可子さんも年上なんですか?」 実可子さんが洗いあげていくお皿を拭きながら言う 「うん 悠人より4つね 今年で36よ!」 その可愛らしい姿からはとても見えない
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