旅立ち

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服を脱ぎタオルを巻いて彼の後からついていく 湯船に先に入った春美は私が入ると 自分の足の間に私を後ろ向きに座らせ 腕を回してすっぽり包みこんだ 首筋にあたる唇が耳を食む 「…ん……はる……」 ぴちゃぴちゃと跳ねるお湯の音と 熱い吐息が耳から首に肩先にすべっていく 「これ邪魔」 タオルをするりと抜き取り バスタブの外に落とした 胸にまわされた腕をギュッとつかんで 彼を見上げた 戻ってきた唇が私の唇に重なった 「……はあ……」 唇の間から入り込む熱い舌と 湯気にクラクラして唇を離した
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