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それから春美が私を開放したのは
日付が変わってかなりたった頃
「………身体……大……丈夫?」
ハアハアと荒い息を吐き私の胸に頭をつける
「……う…ん」
春美の額の汗に濡れた髪をそっと撫で
その頭を抱きしめ私も息を整える
2人じっと抱きあっていると
荒い息づかいがだんだんと落ち着き
それは優しい吐息に変わっていく
私の胸の上で目を閉じる春美の身体に
布団をそっとかけなおした
まもなく訪れた規則正しい寝息に
私もいつしか深い眠りに落ちていた
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