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「ハイお茶。」
「ありがと、そこ置いといて。」
「体温計は?」
「…今計ってる」
タイミングを見計らったように、ピピピと体温計の音が響く。
ー37.8°
「さんじゅー…ななどはち。」
わりと高いじゃねえか。
声に出すとそれを認めてしまったかのように、身体が重くなる。
「下がんないわねぇ…寝てなさいよ?」
「んあい…ねる。」
わたしにしては素直な返事…。
(寝てたらさみしいのもこわいのもわかんねえだろ)
そう思ってわたしは布団をかぶった。
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