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俺からの連絡を受けて、お父さんは、心配そうな顔をして、家の前で、待っていた。
「…世話を掛けてしまったね、透君。」
「いえ…気にしないでください。」
俺は、香里奈の頭にそっと手を乗せて、笑ってみせる。
「…香里奈、もう気にすんなよ。
明日は、大学の図書館に、10時だからな、遅れるなよ。」
「…うん。」
「じゃあ、おやすみ、香里奈。」
「おやすみ。透。」
「お父さん、おやすみなさい。また、改めて。」
深くお辞儀をして、俺は、乗ってきた車の運転席に乗り込んだ。
色々考えていたら、なんだか、今夜は、眠れそうにないな…。
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