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「香里奈が、先生!?」
花音に、周りの友達が、更に驚くようなことを告げる。
「花音、香里奈ったらね、あんたが、世界で頑張ってる間、泣いてるどころか、彼氏作っちゃったんだよ。それも、将来、約束しちゃうような。」
「そ、それ、本当なの!?…ねぇ、香里奈。」
「えへっ…実は、そうなんだ。」
笑う私に、花音は、さっきとは、違う表情で、涙目になってる。
「やだ、花音…今度は、何で泣いてるのよ?」
「嬉しくって…香里奈が、一生懸命、自分の人生を生きてるのが、嬉しくって…。」
「…花音。」
「ごめん…香里奈。しんみりさせちゃったね。私のお祝いしてくれてるのに。」
花音は、周りにいる友人達に向かって、言った。
「私は、これから、大事な親友、香里奈ために、乾杯したいと思います!
ほら、みんな、グラス持って!」
花音に促されて、みんなが、グラスを持つ。
「では、私と私の大事な仲間達との嬉しい再会を祝って、それから、香里奈の新しい夢と幸せと人生のために、乾杯します。
乾杯~♪」
グラスの綺麗な音が、部屋中に響き渡っていた。
そして、輪の真ん中にいる花音と香里奈の笑顔は、最高にキラキラしていた。
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