第三章 勇気

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【勇気がほしい】 凛は拳をギュッと握りしめた。 「あの、私。 大輝くんのこと好きです」  凛は大輝に思いを告げると、 手紙を渡し去って行ってしまった。 ドアを開けると階段であすみと悠来がお弁当を食べていた。 「どうだった?」 「好きですって言って、手紙渡して逃げて来ちゃった」 「そうか、思いは伝えれて良かったじゃん」  あすみはニコニコ笑いながら凛の頭を撫でた。 二つに結っている凛の髪は荒れてしまい、 櫛(くし)で髪を整え結び直し三人は教室に戻った。
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