第三章 勇気

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 一人屋上に残された大輝は告白と共に、 凛からもらった手紙を読むことにした。 ~~~~~~~~ 大輝くんへ いきなりの手紙ごめんなさい。 私なんかが告白してもすぐに振られるのは目に見えています。 だから、 覚悟はあります。 だけど、 私の気持ちは知ってもらいたかった。 ただ、 それだけです。 大輝くんは私の初恋の相手なんですよ、 中学二年の秋。 大輝くんは、 いじめられていた私のことを必死で助けてくれた。 たぶん、 もうあのことは忘れていると思うけど、 私の中では今でも鮮明に覚えています。 それから、 あの時はごめんね。 凛より ~~~~~~~~
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