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―昨夜のことだった。
昨日の家事が全て終わったのは、0時を過ぎてからで、
そこから明日の準備をして、自室に戻ったのは1時前―。
あとはそのまま寝るだけ…、
そう、寝るはずだった。
真っ暗で、誰もいないはずの
自分の部屋にあの少女が1人でいたのだから…
その少女は微笑みながら言った
『お姉さんみたいな魔法使いにしてあげる』―と
そのあとの記憶は全くなく、この状況…。
* * * * * * *
溜め息が出そうだったが、なんとか堪えて朝食の準備を始める。
(ハァッ…。姉貴が見たらどうなるか…)
朝食の準備を終えて、溜め息をついていた。
「朝食が出来ましたよー」
現状に悩む俺に、口調の変化など最早どうでも良かった。
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