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そしてその二週間後第二王妃が男児を産み、シェスタジヤと名付けられた。
「セルリア公、ウルアは我が子の友となってくれるだろうか?」
知らせを受けた王はかたわらにいたセルリア公爵に問うた。
問われた方は深い笑みを浮かべ答える。
迷いなく。
「はい陛下。我が娘、ウルアは殿下を助け、支える事でしょう。…たとえ遠く離れていたとしても」
たとえともに育ったとしても、十年後に別れが来る。
この王都遠くパラディンの神殿は一日とかからぬ距離にあるが、二人ともに重要な役職に就く事がすでに決まっている。
別離後には気軽に会えない事となるのだ。
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