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汚れ知らずな
あなたの領域から
聞こえてくるのは
澄んだ幻のつぶやき
秋の風に流されて
二人で埋もれた長い夜
なすがままに心を交わし
なすがままに寄り添って
虹を崩した蝶となる
短い吐息
はやる指先
近づく心におののけど
深紅の月は
ただ笑い
行き止まりの秋
冬の足音
あなたを連れ去る
か細い秋の裏側
しきりに叩く
人恋しさの痛みに
染まる街路樹
羽音は静かに
唇を噛み締めて
薄れ逝く秋の裾を
折りたたむ
病の様な街並みに
ゆっくり心が溶け込んで
巡る季節の音を聞く
瓦礫の想いを抱えては
石畳に踊る
枯葉にさへつまずいて
ちぎれた羽音
哀しさを増すばかり
ワタシヲ オイテ イカナイデ
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