0人が本棚に入れています
本棚に追加
だけど、それでも私が抱えているものは
想像以上に大きかったのである。
それはこれまで、40年近くにもわたって
少しずつ大きく、重くなってきたものである。
ちょっとやそっとじゃ封じ込められないし、
ハイ、これでもう終わりね、さようならなんて出来ないのである。
それどころか、それはさらにも
膨らんで行きそうな気配である。
それは決して自力で消せれるものではなかったのである。
今の私にはまだそんな力が備わっていなかった。
だとすれば、やはり夫にお願いするしか
なかったのであった。
最初のコメントを投稿しよう!