枕元のプレゼントがありません!

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怖いのに、腰に力が入らなくて涙で目頭が熱くなる。 「ううう。き、嫌い。私に触れたら」 「触れたら?」 ベットに片足を乗せて侵入してこようとした瑛くんを睨みつけて、指をさしてわめく。 「大声で泣いて、一生好きにならないんだから!」 「そ、それに、会社でもキミが来たら逃げて逃げて、早退とかしちゃうよ!」 「あ、あと、もう名前でも呼んであげな――ひっ」 私が色々と言っているうちに、瑛君はベットに乗った後、私の右足を持ち上げて、唇を寄せた。 愛しく優しく、尊ぶような美しい口づけだ。 「でも、もう俺は貴方のものですし、一回使っちゃったんだから返品不可ですし」 使っちゃったって何か言い回しが違うような? 「俺は、胡蝶ちゃんからパパへのプレゼントですから。要らないとなると胡蝶ちゃんの気持ちを蔑にしちゃいますよ?」 「胡蝶ちゃんが、何で君を」 とりあえず、足を離してほしい。何も纏っていない私が、足の間を手で隠すのは、頼りないし恥ずかしい。
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