枕元のプレゼントがありません!

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「母親は一人しか認めたくないけど、パパの恋人ができたら祝福してあげたい。だったら、掛け算の右側ならいいって。胡蝶ちゃんには、会って数秒で俺の気持ちはばれました。ってか、俺、蘭丸さんの前では隠したことないのに」 だから掛け算の右側ってなんだよ。 胡蝶ちゃんが彼女はダメでも彼氏を許してくれるなんて、きっといっぱい葛藤があったと思うから我慢するけど。 「あまりにも欲しくて、無理やり甘くベットに持ち込んだのはすいません。でも、――サンタだってプレゼントが欲しかったんです。今も、完全に手に入ってないんだから不安です」 「まぁ、流されちゃった私も悪いしね。うん、でも、プレゼントはもっとちゃんとしたのが欲しかったな」 「そんな事言ってたら、貴方は一生恋愛なんて出来ませんから」 とうとうサンタの瑛くんは、ごちゃごちゃうるさいと私にキスすると、息も出来ないような甘い口づけをくれた。 とろんとしてしまった私は、そのまま流されるようにお風呂へ連れて行かれた。
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