ゼプトマシン

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ゼプトマシン。 それは、構築性能ナノマシンとも言われている。 実際はナノマシンより小さく、 何でできているか、どのようにして物資を構成するのかは国の機密事項であり、近年民間に普及しつつあるものの、詳細は関係者以外口外禁止とされている。 「って書いてあるけどー」 ベッドの上で、寝そべって携帯をいじっているのは、高校生くらいの少年である。 ごく一般的な顔立ちで、特になんの特徴もない少年だ。 ただ、しゃべっている相手がイタチだという点を除いて。 机の上で、パソコンを凝視していたイタチ?らしき生物は、少年の方を振り返る。 ー織斗、一人言がくせになるぞ。 いい加減、声でなく、頭をつかえー イタチは前足で自分の頭をコツコツと叩く。 額には赤い石が埋め込まれているため、イタチの両目が赤い事から、3つ目があるように錯覚をさせる。
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