ゼプトマシン

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ーだいたいなんでイチなんだ?ー ーいや、イタチだから…ー ーもしかして、イタチの略か? 最近の若者はなんでも略称したがると聞いたが、ここまでくるとバカだなー ーうぐっー なにも言い返さない織斗にイタチはフンと鼻息を荒くした。 ーだいたい名前など…ー 「イタチじゃ、名前じゃないだろ?それにパートナーなんだから名前とかあったほうがいいだろ」 イタチの言葉を遮り織斗はしゅんとしたままつぶやく。 その姿を再びイタチは眺めた。 そして ー感傷的になると口にだして会話したがるのか人間はー と少し笑いを含んだ口調で織斗の頭に語りかけたのが 織斗に通じた。 ーバカに、された。イタチにー 織斗が沈んでいると、 ーイタチではない。ー といつもの言葉が返ってくる。 私は動物のイタチではない。ゼプトだと。 いつもの会話であったのだが。 ーイチ。なのだろう?私は?ー 思わぬ返答に 「は?」 と織斗は返してしまう。 ー織斗、お前がつけた名前だ。 もう忘れたのか?ー イタチは織斗のそばでくるりと丸くなる。 そして織斗のほうを向かず頭の中で会話を続けた。 ー気に入らない名前だが、まぁ、ないよりはよいだろうー 戦闘時にイタチより、短い イチの方が良いしななどの言葉に織斗はへへっと笑う。 ーイチ、よろしくな!ー 織斗はイチの頭をガシガシと撫でた。
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