3.

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「別にそれだけじゃないよ。 そもそも彼女と僕ってお似合いだと思わない?年齢だってどうやらいい感じだし、 彼女に見劣りしない才能とかさ、 僕なら彼女のよき理解者になれると思わない?」 「ん~それもいいかもね。 応援しちゃおっかな」 どこまで本気か冗談かわからないが沙紀はそんなことを言い出す。 「とかなんとか言って、 貴方たちは彼女とその遼って人がうまくいけばいいと思ってるんでしょ。 信じません」 とルークはつれない。 分かってないなぁ。 「違うよ。 まぁ二人が何の障害もなくうまくいけばいいけどきっとそれは難しいんだろ? だから俺らが望んでんのは二人がうまくいくことじゃなくてマリアが幸せになることだぞ? ちなみに遼自身もそれは同じで、 一緒にいてやれない自分よりも、 マリアには誰かいい人見つけて幸せになって欲しいって思ってるよ。 あいつそういう男だもん」 「そんな訳…」 信じられない顔をするルークを制して沙紀が言う。
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