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「あるんだなぁ~。
だって遼だもん。
ルークにはそういう感覚分からないか~。
あの二人、
遼とマリアってそっくりなんだよ。
まっすぐで不器用で異様に勘は鋭いんだけど自分が絡むと究極的に鈍くなって、
自分のことより相手のこと先に考えてどんどんドツボっていくところとか」
確かにその通り。
「だからお前がマリアのこともうちょっと理解してやってさ、
頑張れよ。
残念ながら今のままじゃ伸也の方がまだマリアに近い位置にいると思うぞ」
なんて話をしていたら当の伸也がバーに現れた。
迷わず俺たちのところに来たと思うと
「なかなか戻って来ないから迎えに来てみれば…
ルーク、
まんまと一杯食わされましたね」
多分説明しなくてもマリアだけがいないこの状況で何が起こったか察したんだろう。
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