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「遼からも一度しか連絡ないとこみると今頃は二人うまくやってんだろうねぇ。
あんたにとってはままごとでもマリアにとってはままごとじゃなかったみたいだな。
で、
何?やきもちやいてんの?」
俺のからかいは相手にせず伸也は吐き出すように話始める。
「可哀そうではありますけど会わせないのが彼のため、
彼女のためでもあるんですよ。
二人は住んでる世界が違うんですから。
怖いのは外部の敵だけじゃない。
彼女は今はかろうじて自分の使命の方を優先させてますけどね、
万が一彼のことを選ぼうとしたらどうなると思います?というより、
そういうリスクを抱えてること自体が彼女にとっても組織にとっても歓迎すべきことではないんです。
完全に彼は危険分子なんですよ。
分かりますか?
組織って言うのは大きくなればなるほどいろんな勢力がありますから、
私がどれほど彼女の意思を尊重しようと思っても組織の中には彼を抹殺しようとするのも現れるかもしれません。
目的のためなら手段を選ばない人もたくさんいるんですよ。
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